「前に、SF的な意味でSPACE BATTLESHIP ヤマトは商品として成立する限界ラインと言ったが」
「うん」
「1つ説明の例を思いついた」
「なんだい?」
「Zガンダムのアーガマはその一線を踏み越えていた」
「どうして?」
「アーガマは回転する居住区があって、戦闘時には本体に引き込むようになっているのだが、その描写は痺れるね。人工重力を回転で発生させているが、それは回転が大きい方が自然だ。だから、アームを伸ばして遠くでまわす。しかし、戦闘になれば危険だから引き込む。燃える描写だよ。まあ、本当にその仕掛けで良いかは別として」
「でも、それがダメだっていうの?」
「そう。ダメだ。それは一般人が見るには難しすぎる。一般人が直感で分かるのは、上と下がある世界だ」
「理屈を説明すればいいじゃん」
「それは理屈だ!」
「は? 何そのアムロみたいな台詞」
「直感で分からないものは娯楽として成立しない」
「うーむ」
「だから、ヤマト的な上と下がある宇宙は意味があって、もっと科学的に正確にすればいいという話には直結しない」
だから模型で嘘をつく §
「だからさ。模型で嘘を付くわけだ。こんな翼で空を飛ぶわけがないけど、飛ぶという記号のために小さな翼を付けたりする」
「確信犯の嘘つきが来たよ」
だから模型で下手を踏む §
「銀翼のファムのベスパは、左右のカウルの張り出しが邪魔なので切ってしまったが、最後まで『実はこれ切っちゃいけないものではないか』という懸念がぬぐえなかった」
「なぜ?」
「だって、無意味だったら付くわけ無いもの」
「それで意味はあったの?」
「切った後で気づいた。つまり、銀翼のファムの銀翼のメタファだったのだ。銀色の左右の張り出しだ」
「翼みたいに左右に張り出してないよ」
「翼を畳んだ鳥のように後方に向かって伸びているのだ。しかも銀色」
「えー」
「というわけで、あれは銀翼のファムが銀翼であることのアイデンティティだったのだ」
「ファムは?」
「本人が乗ってるからOK」
「じゃあ、切っちゃいけなかったの?」
「切ったら銀翼のファムではなくなる」
「後悔している?」
「微妙」
「は?」
「たぶん切らないとしても銀色に塗らないから」
「結局銀翼のファムにならないのかい」
オマケの白石さん §
ID: 20121217092844
Subject: 「無限に広がる大府中」のネタはなぜOKなのか
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20121217092844
名前: トモネコ
本文:
「最強の白取さん」
農工大の事を調べていたら
ベストセラーになった「生協の白石さん」の舞台だったとは!
2005年頃「最強の白取さん」としてスマスマのコントにもなり残念ながら木村さんでは無く香取さんが演じたそうです。
本を読んでみたくなりました!
私は白石さんは女性だと思っていました(汗)
「残念ながら白石さんは工学部、東小金井なのだ」
「府中じゃ無いのか。君は工学部の生協に思い出は無いのかよ」
「コリン・ウィルソンのミステリーズのハードカバーを買ったら、買う人がいると思って仕入れたんですよ、と店員さんに喜ばれたことがある」
「ミステリーズってミステリー小説?」
「いや、どちらかといえばトンデモ本。UFOとかを扱う本」
「ひ~」